「反常識」の組織論
変革に一歩踏み出したとき、日々の場でその足を引っぱる最大の敵は、いわゆる「常識」というやつです。
まことにこれは、とてつもない力を持っていて、真正面からまともにぶつかっていける相手ではありません。
しかし私はあえて、ある種の「反常識」を薦めたいのです。
「常識を破れ」は、開発的領域ではあたりまえのことです。
変革そのものを仕事とする技術開発や事業開発においては、これなくしては話になりません。
東芝などは「破常識」なるキャッチフレーズを、企業イメージの広告として使っているほどです。
ところがどうでしょう。
こと人とか組織の話になってしまうと、がぜん「常識」がのさばり出てくるのです。
それは一つの掟として、人間が社会秩序を自ら律していくために当然のことかもしれませんが、しかしあまりにも、わたしたちはその囚人になってしまっているように思えてなりません。
それに疑問を抱くことすらなく、無意識のうちにそう行動してしまっているのです。