社会福祉における市町村の役割 4
一つは、ここでいう「需要」(ニーズ)は「要求・要望」(ディマンズ、住民の生の声)を基礎としていますが、それと質量ともに同じものではなく、市町村が責任をもって取り組むべき、あるいは実行すべきと考える課題の総量であるという点です。
おそらく常にディマンズがニーズを上回っており、したがって、そのうちからニーズとして選定する市町村の政策的判断が問われるのです。
それは他の行政分野との関連で社会福祉をいかに重視するか、それもいかなる優先順位でどのようなやり方で取り組むかという価値判断です。
もう一つは、需要にかかわる情報をできるだけ有機的に結びつけることです。
今日、福祉と保健と医療の結合の必要が叫ばれるのも、連絡のない切れ切れの需要情報による個別行政がムダで適切さを欠いていることが明白となっているからです。
しっかりした個人情報の保護制度(条例)を実施しつつ、福祉対象者の個別需要情報を集約し、総合的な需要構造を常に把握できていることが必要です。
・・・この点ではいわゆるケース・マネジメントの手法は有効です。