社会福祉における市町村の役割
「精神薄弱者福祉については、他の福祉施設との連携を図る観点から指定都市の位置付けを検討するとともに、在宅福祉の推進等に関し市町村の機能の強化を積極的に進める必要がある。」
・・・このような「市町村の役割重視」にはいくつかの意味合いが含まれていますが・・・
なんといっても、生活保護以外の福祉行政についてはもはや国が全国画一的に運営する従来の方式を断念し、市町村が主体となることを認めたこと。
したがって市町村は本格的に地域における福祉需要を把握し、それに応えていく施策体系を形成しなければならなくなることです。
それは一方で、細部にわたって国の統制下にあった機関委任事務体制から抜け出ていくことを、他方で、社会福祉施策の企画と実施.運営にかかわる市町村の自立の意欲と能力が試されることを意味しているといっていいでしょう。
これは社会福祉における「市町村(「最初の政府」)の時代」の到来を告げているともいえるでしょう。
とくに保育以外はほとんど国や都道府県まかせできた町村にとっては大きな責務が加わることになります。
自治体としては、地域における福祉需要を的確に把握し、それに必要かつ十分に応えうるようなシステムを構想し、動かしていかなければならなくなりました。